こんにちは!作業療法士の「しか」です。
今回はどうすれば作業療法士になれるのか、具体的な流れを説明します。
この記事を見てくださった方の中には、
- 作業療法士を目指したいけど、どうすればなれるの?
- どんな学校に行けばいいの?
- どんな勉強をするの?
といった疑問を持たれている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
結論から言いますと、作業療法士は国家資格であり、作業療法士になるためには
大学や専門学校などの養成校で勉強して国家試験に合格する、といったプロセスが必要になります。
では詳しく見ていきましょう。
作業療法士になるまでのプロセス
養成校で勉強する
作業療法士になるには大学や短期大学などの養成校で4年または3年勉強します。
養成校は全国に201校存在し(※2019年度時点)、それぞれに様々な特色があります。
自分の目指したい勉強スタイルや環境、金銭面などを考慮して決定することになります。
大学
一般教養と専門分野を4年間勉強します。一般的には1年次は一般教養の割合が多く、2年次から専門分野の割合が増えてくるところが多いようです。
一般教養科目を含め、幅広い知識を学べる点が特徴です。
また、他の学部や学科がある場合は、授業やサークル活動などで交友関係も広がるでしょう。いわゆる「キャンパスライフ」を楽しめるということもできます。
また、「大卒」となると就職後の給与が専門卒や短大卒よりも高くなる場合があります。
短期大学
大学と同じく一般教養科目を含め幅広く勉強することができます。
その上、3年で卒業するためより早く作業療法士として活躍することができます。
また、在籍期間も短いのでその分学費を安く抑えられるというメリットもあります。
専門学校
専門学校は3年制の学校が多く、稀に4年制の学校もあります。一般教養科目は少なく、1年次から専門分野の勉強をしていくことで、作業療法士になるための勉強に特化したカリキュラムになっています。
そのため演習や実習が多くより実践的な知識を深められるメリットがあります。
また、専門学校という特性から社会人経験者の入学者もいることもあるようです。
国家試験を受ける
養成校を卒業すると国家試験の受験資格を得ることができます。
「作業療法士国家試験」は毎年2月に行われます。
最新の第59回の試験は、令和6年2月18日・19日に実施されました。(18日は一般受験者対象筆記試験、19日は重度視力障害者対象の実技試験)
試験は一般問題と実地問題に分かれています。
一般問題は解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学(リハビリテーション概論を含む。)、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び作業療法
計160問で配点1点=160点満点
実地問題は運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び作業療法
計40問で配点3点=120点満点となっており、
総計280点満点です。
合格するためには168点以上、且つ実地問題で43点以上取る必要があります。
国家試験に合格する
晴れて国家試験に合格すると作業療法士の資格を得ることができます。
なお、作業療法士国家試験の合格率は毎年7割〜8割程度で推移しています。
おわりに
以上、作業療法士になるまでのプロセスを簡単に紹介させていただきました。
養成校選びから始まり、最終的には国家試験合格を目指していきます。
作業療法士になるための勉強は大変なこともあります。
しかし、自分の夢がハッキリしていればそれに近づいていく楽しさがあります。
また、自分の夢がハッキリしていない人にはこのブログを読んだことが参考になれば嬉しいです。
今後も作業療法士に関する記事をアップしていきますので、読んでいただければ幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
おわり
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